明け方にうなされている家の夢 館ものの悪夢。蒸して寝苦しいせいだろうか。

しづかなる蜘蛛の食事や夏の夕 職場の建物の出入り口に、蜘蛛が住み着いている。昼間はどこか影に隠れているらしく、朝出勤してくるときには姿が見えないのだが、夜帰る頃になると上の方の決まった場所に巣を張って、蛾だの羽虫だのを食べている。すぐ近くに…

骸骨嗤ふジャングルジムのてっぺんで 先月国立新美術館に行ったときミュージアムショップで買った手ぬぐい。建物も斬新なデザインだが、ショップも面白い。

西風やきゃべつ畑の金と銀 夕陽の美しさは撮っても撮っても飽きない。ブロッコリーの黒光りする葉に反射してまた美しい。

夏空に蜘蛛いっぴきと蟻五億 今年も羽蟻の季節。毎年決まって同じ建物の同じ場所から湧いてくるのはなぜだろう。今年は羽蟻目当ての蜘蛛もいた。

今年もまた野菊の季節巡り来る 一週間激的な忙しさで、アップが滞った。最近こういうことが多い。とんぼ返りの関西出張から帰ってきたら北海道は一気に秋突入。日も短くなった。

夏の陽に己を焼ひて影の濃さ 今日もベランダにチェアーを引っ張り出して日光浴。気持ちよい。サングラスをしているが、室内にはいると一瞬何も見えなくなるほど中が暗い。

眩しさにまひにちすこし酔つてゐる 今日もビールのロング缶。先週からずっと燦々とした夏の日射し。わりと乾燥しているので喉がビールを欲することこの上ない。めいっぱい働いたから自分にご褒美と称して毎日ついつい呑んでしまう。まあ酒飲みなんて、夏の日…

腕と脚と胸焦げてゐる一人の日 今日は少し肌寒いほど涼しい。ここ数日は日射しが強くても風が涼しく、土日あたりは心地よかった。日曜は安売りのアウトドア仕様折りたたみ椅子を買ってベランダで日光浴をしたが、あまりの気持ちよさにうとうと、もう動きたく…

罪悪の数の石積む夏至祭 迷いつつ、自らの過ちを自分にあえて突きつける。そんなこともある。

ヒュペリオーンの火の粉西より降り注ぐ 先週までの雨続きから一転して晴れ。夕陽もきれい。

真夏の真昼ひとつの頂点なれば影 母の趣味がガーデニングなので、実家の庭はとても整っている。私的にはやや整いすぎ。もう少し茫々としている方が私好みである。安倍晴明の庭のように。

大杯に一献の闇注ぎけり オーストラリアのイエローテイルという銘柄を最近気に入ってよく飲んでいる。わりとどこでも売っていて、一本八百円程度でそこそこ美味しく、スクリューキャップなので残っても便利である。 このメルローはとても濃く、少し黒っぽい…

夢の君に縋らむとして朝寝せり バイオリズム的に眠たいフェイズに突入。夢見が激しい。