2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

青空

青空や思うさま思う君のこと thinking of you to my heart's content beyond the blue sky 週末は久々に札幌へ。へこんでいる時、決まって行く場所がある。どこであるかは内緒だが、広い窓から空を眺められ、最高に落ち着く場所である。街ゆくひとを見ながら…

船出

星の海に舟すべり出す素足にて a boat rowed into the star ocean with my foot bare カメラマンの野村哲也さん著「パタゴニアを行く」を読了。パタゴニア。その響きだけで、憧れを呼び置こされる。この書に書かれている、エデンという名の入り江に船を漕ぎ…

白鳥

白鳥の列オリオンを越えてゆく a file of swans go beyond Orion 先月の初めに作った句。星空の下を白鳥が渡っていった。出来過ぎのような組み合わせだが、よく見られる光景だ。

水仙

黄水仙独りしづかに揺れている a yellow narciccus swaying alone quietly 今年は春が寒い。桜もようやくつぼみがふくらんできた。例年なら連休中には新緑が楽しめるのに、まだ辛夷が咲いたばかり。水仙の花も、沼のほとりに咲いていた。

鎮魂歌

千年を漁る人の大き手よ 千の名を問へば千の答えくる 光りつつ綿毛つぎつぎ地に芽吹く 海凪げば家族同胞らの斉唱 遠かれど確かなる暁の光 鎮魂歌ひと息ごとに蝶になる 桜草かけがえのないひとの手に 父祖の地や夏の日に蝶かえりくる 丸一月、ずいぶんと空け…