2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

添い遂げた馬の伝説山蒼し the legend of two horses that succeeded in each other until death into the green mountains 今までなぜかスルーしていた「ブロークバック・マウンテン」DVDを観た。そして、スルーどころか、公開時にスクリーンで見なかったこ…

海馬

海馬になにか纏わり付いている深夜 something clings to my hippocampus in the dead of night マズい、惚れた。KAPITALという服のブランドにである。 私はブランド料としての付加価値に全く興味がないノーブランド主義で、それよりは素材や製作者に物語や思…

ジガバチ

頭蓋底の似我蜂にぶくあおびかる a digger wasp with the mat blue sheen in my cranial base 夢に蜂が出てきた。黒いジガバチだった。漢字でこう書くとは知らなかった。

野中のピアノ

雷鳴の左心室に降る豪雨 私死んだのかな 青空に鯨 右脳に靴音残していく向日葵 硝子のエレベーターに乗ればすべて下り いちめんの菫 猿が弾く野中のピアノ 林檎という林檎鳴り出す馬追山 歯ばかりの連弾向日葵は枯れて 鳥、魚、ときどきヒトのかたちをとる …

靴音

右脳に靴音残していく向日葵 a sunflower remains footsteps in my rightbrain 吟遊投稿句。向日葵シリーズ。夏の向日葵ではない。

向日葵

歯ばかりの連弾向日葵は枯れて a piece for duet with teeth only sunflowers winthered and died 今日はとうとう雪。 枯れた向日葵の写真もあるといいのだが、この近辺の向日葵は緑肥用なので、実るまでおくことはない。吟遊投稿句。

向き合わねばならぬものあり蔦の小屋 whether it is what by which I should to face to it in the dark inside of the ivy hut 数日前のこと、車を走らせている途中に、蔦の絡まった小屋を見かけた。扉もなく古そうで、外壁にびっしりと蔦。静脈のような蔦…

野中のピアノ

いちめんの菫 猿が弾く野中のピアノ violets are blossoming all around in the field, a monkey playing the piano 吟遊投稿の「野中のピアノ」タイトル句。春に撮った菫を添えて。

月蝕

月蝕や蟻百万の見上げるなか the moon was eclipsed on the gaze of millions ants 吟遊投稿句。BBC製作の科学ドキュメント番組で、シロアリの特集を見たのがきっかけの句。サバンナで巨大な蟻塚を築く種である。 一昨日は昼間にあたたかい雨が降り、夜は気…

満月

満月に冠状動脈からみつく coronary arteries grew and twined around the full moon 今日は月がきれいだった。ISO感度を上げて、オレンジ色の街灯に照らされたナナカマドの木越しに撮ってみた。木の枝が血管みたいで不気味。

豪雨

雷鳴の左心室に降る豪雨 a heavy rain falls in the left ventricle of my heart with crashes of thunder 吟遊44号に投稿した句から。少しばかり心に嵐が吹き荒れていた日の句である。 今回の吟遊掲載作品では、ガーナからの作品が素晴らしかった。鮮やかな…

紅葉

紅葉野に燃え残りしもの拾いけり I picked up something remaind unburned in the autumn tint field 紅葉も終盤。赤く染まった街路樹の下にはどんぐりがたくさん。自然のガラクタをつい拾ってしまう。