2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

花園

いつの日か我の背骨を花園に wish'n somebody leave my spine on the field full of flower some day 野村哲也さんの新刊が出たらしい。買わねば! 今日は、野村さんのブログの写真から。骨の主が、何となく安らいでいるように見えるのは何故だろう。 http:/…

ゆびさき

ゆびさきや昼間は人の爪でゐる being still human nails my fingertips during daytime ちょっと怖い句もう一つ。既出だが、英訳は初。 怖い歌句に弾みが付いて、倉坂鬼一郎著「怖い俳句」を読んでいる。著名人の怖いアンソロジー俳句版である。だが、短歌に…

野菊

ほつりほつりと野菊ほぐれてゆくを追ふ wild asters are coming out i follow them one by one 京都のお土産。手ぬぐい二種に、麻藍染めのブックカバー。手ぬぐいは伊兵衛とかまわぬ、ブックカバーはcocon karasumaの作家ものを扱う雑貨店にて購入した。ブッ…

京の水

京の水飲みかへり来て夢止まず after i drunk the water of Kyoto nightmares never stop 京都で水道水の缶詰めを売っていた。旅先でご当地ミネラルウォーターを飲むのを習慣にしようかな。

京都にて

脳(なづき)なき菌が這ひまわる秋野 石仏が塩噴いてゐる登り切る あなたにもあなたの山河笑ひけり 葡萄粒噛み潰しつつ思ふひと 油小路に踏み入るなかれ彼岸花 路地を入ルもういちど入ル京の闇 蛸と牡蠣星の海にて不定形 尾ひれにピアス身の重たげなる蘭鋳 …

怪異

口といふ穴明け渡す夏の夜 千本の腕もて苔の庭を這ふ 振り向くな桜橋渡りきるまで 血しぶきと桃花片と七重八重 我の上を蜘蛛が跨いでゆきにけり 烏百羽風切羽の音止まず 今日は過去の作品から、ちょっと怖い句を集めてみた。歌人の佐藤弓生著「うたう百物語…

汝の眼になぞられるわたしのことのは my words being traced by your eyes 今日からもう10月!流石に涼しくなってきたが、気持ち蒸し暑い感じはまだ続いている。 伊藤一彦さんが、河野裕子さんとの対談の中で、身体から発して人の身体に入ってゆく声のやりと…