2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

読書

読みふける間に天体が二周せり この週末は読書で過ぎてしまった。先週末に好きな作家の新刊を何冊か仕入れたからだ。それにAmazonで本クルーズにも時間を費やしてしまった。書店に行くとあっという間に時間が経ってしまうのと一緒だが、Amazonはもっと危険だ…

地上絵

地上絵の指す方角へ雪を踏み 今日は寒波が緩んで雨。昨日の夜こんなだった道もすっかり解けてしまった。

とりあえず春までここに埋めておく おかしい。この時期こんなに寒かっただろうか。昨日は−10℃に冷え込んだ。一月二月の気温である。まだ十一月なのだが。いかにも「枯葉よ〜♪」という感じの落ち葉を踏んで、秋よのぉ、などとワビサビに浸ったのはつい先週だ…

裏戸

雪館裏戸を叩く音三たび 雪の北海道庁。これは裏口の方。

飾る

断片を寄せ集め己を飾る この連休は結構降った。このまま根雪になるのだろうか。写真は降る前日の札幌道庁近く、並木の下の花壇。カバープランツに枯葉が積もって、デパートのちょっと凝ったデコレーションのよう。

唐松

からまつが燃える終末の日のごとく 昨日本格的な雪が降った。このまま根雪にはならないだろうが、一転して冬景色。まだ落葉が終わりきっていないのだけれど。今日は好天、唐松の葉が燃えるよう。唐松だけの林ごと紅葉すると山火事のようなオレンジで迫力があ…

印刷機

秋の夜更け印刷機が奏でるレゲエ 職場のレーザープリンターが新しくなった。が、性能的にはワンランク下の機種になってしまい、当然印刷速度も遅い。のったりのたりのスピードだし、ローラーが紙を吐き出すときの音がどう聞いてもレゲエの音程だ。まあ忙しい…

秋野

無花果の座標を目指せど迷ふ秋野 いよいよ秋も終盤。実りを出し尽くした野が眠りの季節を迎えようとしていることが感じられる。昨日は友人が来て、近所のパン屋だのケーキ屋だの直売だのをめぐり、食料品を山と買い込んだ。

語呂合わせ

1651810928705943 ダ・ビンチ今月号掲載の小栗左多里「ダーリンの頭ン中」は語呂合わせの話だった。私の父が語呂合わせが好きで、電話番号なんかをよくそれで覚えていた。その影響かどうか、私も結構好きかも知れない。こんなお遊びをやっていたくらいである…

霜月十日の小春日蠅のひなたぼこ 日中わりと暖かいせいか蠅が湧いて、気温が下がる夜室内に入りこんで五月蠅い。五月蠅ならぬ十一月蠅である。木の幹の南側とか、日当たりの良いコンクリの上とか、蠅がたくさん集まっている。

東京

東京銀河潤目鰯の群およぐ 羽田から東京に向かうとき、私はいつもモノレールを使う。友人の中には下町を通る京急線を好む人もいるが、私はモノレールの方が好きである。車窓から見える生きた景色が好きなのだ。林立するオフィスビルの間を通るとき、サラリー…

ZED

太陽のサーカス星も月も虹も 東京ポエトリーフェスの翌日、シルク・ドゥ・ソレイユの日本常設シアターZEDを観に行った。凄かった!!素晴らしかった!!ミュシャの装飾画や教会の天井画の中で重力に捕らわれず飛行するものたち。あれが、そのまま生きて動い…

十一月

十一月の森 寝静まるのをじつと待つ 目が覚めたら外は雪景色。うっすらと湿った雪が積もっている。日中も暗く曇って時々霙。スウェーデンの作家ヘニング・マンケルの重厚なミステリを読むのに格好の日和だ。今日読んだ「タンゴ・ステップ」は暗く冷たい森が…

立冬

はつゆきはふはふはわたしはここよ 今日は立冬、合わせたかのように初雪がちらついた。一昨日収穫が終わり、雪の下に冬眠する秋まき小麦以外の冬作は北海道にはないので、畑は春までほぼ半年の眠りにつく。流石に寒い。 田中陽さんは、東京ポエトリーフェス…

詩集

響き止まぬ森の本には森のうた 詩や俳句の国際大会では、参加した詩人や俳人の詩集・句集が会場で販売される。手作り本などもあり、この機会でなければ入手困難な本もたくさんある。そんな中から気に入った作者の本を買って、会場で著者にサインをもらうのも…

ポスター

ポスターが風に千切れる言の葉になる 今回のポエトリーフェスには、この人の朗読が聴きたくて参加したのだという「お目当ての人」が幾人かいる。一方、今回初めて知って、好きになった詩人もいる。その一人が、ブルガリアのペータル・チェーホフ氏である。 …

東京ポエトリーフェスティバル2008

詩の雨がふりふたたび見えてくる星々 連休中は東京へ行き、今帰ってきたところ。1、2日は東京ポエトリーフェスティバル2008に参加。各国の詩人、俳人、歌人が集まり大盛況だった。そして昨日の夜はパーティー、楽しさのあまり2次会、3次会と梯子していさ…