2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

めくってもめくっても瓜 紙暦 it was only a melon though turned over it or turned over −a daily pad calendar 瓜割って無垢な空ろを蹂躙す spliting a melon and violate the inocent hollow 吟遊投稿の瓜二句を連続で紹介するつもりだったのが、別の句…

漆黒の闇にも花と水は流れ flowers has scatterd and the water flows in the dark デジカメのファイルを整理していたら、夜桜の写真が。縦長の画面に背景は不透明な黒。こんな怪奇風味の掛け軸も悪くない。

椅子

隅にある椅子にひとりぶんの空間 there is space like man one on the chair that exists in corner 妹の結婚式が週末にあり、準備だの仕事を片付けるだのでバタバタした。従兄弟たちと久しぶりに飲んだ。いつものことだがつい飲みすぎ、翌日は反省しきり。

空の破片が空に還る 夏の朝 a piece of sky flying back to the sky −summer morning コンクリートポーチに、水色の蛾がいた。何という蛾なのだろう。さし渡し6センチほど、そんなに大きくない。翡翠色の体に、真紅の眼。なかなか美しい。

鳥、魚、ときどきヒトのかたちをとる a bird, a fish sometimes takes a form of human body 昨日はブログ書きかけで眠ってしまったようだ。 「イントゥ・ザ・ワイルド」の主役クリス・マッカンドレス役にエミール・ハーシュをキャスティングしたショーン・…

夏雲

日没や積乱雲を追いきれず the sunset− i was not able to run after the thundercloud ショーン・ペン監督「イントゥ・ザ・ワイルド」DVDを見た。衝撃的だった。その後すぐに原作を取り寄せて読んだ。 1992年に、ある若者の遺体がアラスカで見つかった。裕…

花芯は父母蓮曼荼羅は開きけり a pistil and a stamen are Yuganaddha lotus mandala has bloomed チベット展の展示物は恐ろしいほど細工が素晴らしい。特に、小さな神々が無数に施された蓮曼荼羅には釘づけになった。蓮の花弁が開くとその中心に父母仏。見…

めくってもめくっても瓜 紙暦 it was only a melon though turned over it or turned over −a daily pad calendar 吟遊投稿句。 札幌市立近代美術館で開催の「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」を見た。素晴らしかった。千の手と百の貌。幻惑的な手足の線…

こんこんと眠れる繭の傍らで母はしづかに蛾を食みゐたり 今日は短歌で。 蜘蛛の巣がかかっている窓のそばをいつも通る。窓ごとにひと家族が住んでいて、つい見てしまう。どの家族も母蜘蛛と繭の組み合わせだ。子蜘蛛は繭からが出てきた後も、しばらく巣にと…

洗い髪

洗い髪のまま逢いに行くされこうべ i went out like a wet hair after shampooed to meet his skeleton 吟遊投稿句。杉浦日向子の漫画「百物語」がモチーフのやや怪奇的な一句。「after shampooed」が要るかどうかわからないなぁ・・・。 妹の結婚式が近く、…

地上の疫病神の翼の七重八重 a plague on this earth wings of god have been over and over again piled 吟遊投稿句。首都圏に家族がいるので、新型インフルエンザが怖い。今流行っているのは毒性が低くて不幸中の幸いだったが、SARSや鶏インフルエンザのよ…

三次元の家 雲から雲へにわか雨 three dimensional house a shower between the clouds 窓に見つけた蜘蛛の巣。球体の繭のようなのは卵の袋だろう。数個のうちひとつからは無数の子蜘蛛が飛び出てきているのが見える。こんな家に住むってどんな感じかな。二…

甘藍 弐

甘藍の斬首の音や西日刻 sounds of cabbage's decapitation at the sunset 吟遊投稿のキャベツ2句目。学生の頃、キャベツの収穫をやったことがある。菜きり包丁でざくっとやるのだ。

甘藍

甘藍の集団逃亡馬追山 cabbages escaped in the group from Mt.Maoi いささかへこむことがあって数日アップをサボる。まあたいしたことではない。甘えていただけだ。吟遊投稿句。