2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

赤が散る今でもそれは庭にゐる something red were scattered it still is in the garden 今年は紅葉が美しい。秋がほどよく涼しくて、夜温が低かったからだろうか。

ハロウィン

頭蓋といふランタンひとりひとつずつ a lantern one each its name is skull 眼の奥の灯の青いひと赤いひと the color of fire depth of eyes reddish one, bluish one 夜祭の影耳がある角がある at the gaudy night some shadows have ears some shadows ha…

ひびわれ

ひびわれにしづかに這わす指の腹 slowly running my finger cushion along the crack 照井翠の句集をいくつか入手。「雪浄土」を読んでいる最中。「龍宮」前夜の照井翠。震災を経る前の句集を読んでも、「削ぎ落とされた美」は明らかである。この作風が、震…

眼窩から次々と蜂飛び立たす flushing wasps one by one from my eye sockets ねこ様の句には、縞梟がしばしば登場する。ねこ様にとって縞梟とは何か。気になるところである。 http://sea.ap.teacup.com/applet/masakonn/20131022/archive

葡萄

秋葡萄終日吸ふても吸ふても however much i was eaten grains of grape for all day long in autumn 急激に寒くなってきた。足下の電気ストーブで我慢していたが、昨日とうとう石油ストーブに点火。

hanabi

仄暗い頭蓋のなかの遠花火fireworks far from here in the depth of the darkness inside my skull 引き続き照井翠の句を少し紹介する。 大花火蘇りては果てにけり 花びらを溜めるところもなかりけり 照井翠「龍宮」 花火の句、「蘇りては」である凄さ。これ…

龍宮

すごい句集に出会った。 照井翠の「龍宮」である。釜石で震災に遭い、そのなかで生まれた句を編んだものである。 「俳句とは何か」という論説は多々あるが、ピンと来るものはあまりない。だが、この句集に一つの答えがある。俳句とは、削ぎ落とすことである…

プルメリア

千年のプルメリアけふも一花二花 常緑樹というのは落葉樹と違い、花の季節が長い。桜のように盛大に一斉にぱっと咲き、ざーっと散るというのとは違い、長く咲いて、朝通る度に毎日同じほどの花が散って落ちている。昨日も今日も、同じ数の花が樹の下に落ちて…

いちご

いちめんのにんげんいちごたべにゆこ へび let's go to eat strawberry all over the field written by a snake ネットニュースを見ていたら、「爆笑 6歳児のツイッター」という記事が気になった。それで、本を取り寄せたら、もう爆笑、時々深く、&涙。ネ…

ピンヒールで夏雲蹴って着地せり after jumped and kicked summer cloud i lunded 先の9月16日、話題の公開句会「東京マッハ」が越境してきた、「札幌マッハ-北北東に越境せよ」を観戦した。千野帽子(日曜文筆家)、長嶋有(作家)、柴崎友香(作家)、堀本…