2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

根が歩く森にて蟇の引きずる道 through the forest between trees walking on roots trail a toad trailed 「ブラザーズ・グリム」のDVDを見た。最近のギリアム監督作品は、「ローズ・イン・タイドランド」「ピアノチューナー・オブ・アースクエイク」などマ…

鉄塔

茜雲を吸ふ鉄塔の上の顔 sucking sunset clouds a face at very top of pylon あまり激しくない程度に体を動かして何かしているときというのは、何故かいろんなアイデアや考えが浮かんでくるものだ。運転中やウォーキング中に俳句がよく浮かんでくるのも同じ…

二日月

早苗田にすずしく滲む二日月 The new moon's cool blur on rice fields where seedling was just planted 今日の月齢は二日月。田植えしたばかりの田んぼが広がる夜空に、切れそうに細い二日月。地上が一面水を湛えたように見えるこの時期がとても好きだ。だ…

言葉と数と水 穴に満ちてくる words,numbers and water are being filled of the hole 寝る前にインディージョーンズ系の冒険ドラマを見たからだろうが、地面に開いた大きな穴の中で、体が半分水につかって穴の向こうの空を見上げている夢を見た。何故かその…

ろくろ首くびすぢの緋桜ほど a hicky on the long neck widow's neck is faint scarlet like cherry blossoms ろくろ首をエキサイト翻訳で訳すると、potter's wheel neckとある。しかしこれは直訳すると陶芸に使う轆轤+首、ポターズ・ホイール・ネックでは…

たんぽぽ

たんぽぽの身を反らすほど開ききり dandelion flowers finish opening until their body are curved 今日は雲ひとつないドピーカンの下で外仕事。いささか暑かった。こんな天気の日にはタンポポもこんもりとまん丸で目一杯開ききっている。

べったりとした一日の空に叡智の目 in the sky of flat and sticky today eyes of wisdom だるおも〜な一日。先週はどちらかといえばハイでむちゃくちゃに仕事をした反動だろうか。スタミナが続かなくなったなあ。

コード

蟹が這う文字読み解けば夏のおと decipher the letter crab crowing summer will sound 映画「天国と地獄」を見てきた。さすがに面白かった。前作「ダビンチ・コード」より練れてて楽しめたと思うが、何よりこれの多くがセット撮影とCGなんで驚きだ。今の映…

蒼天に蜘蛛が恐れる蝶の予言 the butterfly's prophesy is in blue heaven a spider fears it いらくささんのコメントから連想。刺激になるやりとりである。

ゴボウ

ゴボウという一世あることゴボウ食む there is a life as a radish I eat radish 一昨日スーパーで牛蒡が5本一束150円と安かったので買った。しかしなんとも筋っぽく、煮ても煮ても硬い。5本もあるので半分ドテ煮込み半分はキンピラにしたがいつなくなるやら…

春の膝

蝶番職人の戸に春の膝 knockin' on the hinge maker's door by knee of Spring 吟遊42号投句最後の一句。英訳最難関のこれが残ってしまった。この訳でいいのか自分でもわからない。 この号に掲載のモンゴルのR・スチンチョクトさんの句がすばらしい。鳥肌も…

かもめ

かもめとともに初潮は来たり海の朝 my first menstrual period came with a sea gull −daybreak of the sea 「かもめのジョナサン」を初めて読んだ時、生理中だったことを何故かはっきり覚えている。もう三十年近く前、初潮を迎えてまだ間もない頃だった。自…

エンドウマメ

メンデルのエンドウマメに縊られる I was strangled with the pea vines− Mendel's Pisum sativa 吟遊投句紹介再開。英語訳が悩ましいものほど後回しにしているので、だんだん難易度が高くなる。Pisum sativaは学名。英語辞書を引くとpeaがエンドウマメ、bea…