2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ラトビアの詩人

ラトビアの詩人の燻らせる俳句 俳句大会に参加されたラトビアの詩人レオンス・ブリエディスさんは、煙草をよく吸われる方だった。近寄りがたい雰囲気で、お話ししたことはなかった。

数学者

竹下にも桜下にも数学者の宇宙 俳句大会の、不忍池散策の時、中国からの参加者で、本職が数学者の蔡天新さんが、竹の茂みの前で周りの人と何か話しているのが見えた。 小川洋子さんの「博士の愛した数式」を読んで以来、数学美という深遠なるものに多少の興…

図書室

図書室の淀みの中で寝る禁忌 以前にも書いたが、デスクワークに煮詰まると図書室へ行く。今日もしばし逃避し、頭を冷やした。眠気覚ましにも行くことがあるのだが、ここで眠ってしまったら二度と目覚めないような錯覚を憶える雰囲気が図書室にはある。ここの…

蓮花は闇の迷路を内包す 俳句大会の最終日、上野公園不忍池を散策、吟行を行った。ルーマニアのヴァシーレ・モルドヴァンさんと、蓮について、日本人は蓮の根っこを食べるとかなんとか話をしたように思う。不忍池の蓮は終わり近かったが、まだ一つ二つ咲いて…

朗読

言霊の唸りや水面ゆらぎけり 世界俳句協会大会では、たくさんの詩や短歌、俳句が朗読された。朗読っていいなあと思った。印象に残っているのは歓迎会の席でのぱくきょんみさんの「I do not」という詩であった。低いアルトの声で読まれる詩、その響きは今も耳…

びいどろ

びいどろにこけし千代紙香り玉 所用で、函館へ、更にその足で電車を五本乗り継ぎ、九時間かけて山形へ行ってきた。トータル五泊六日の旅行、イヤー疲れた。泊まった宿が諸般の事情で実に趣のある所ばかりで、当然ネットは使えず、携帯も「安心アクセス」加入…

第四回世界俳句協会大会終了!

詩友集いて詩を贈り合う ダイヤモンドの夜 Friends of poetry come togather and give each other poems. It's diamond night of poems. 9月14日から16日まで三日間、東京の上野で開催された世界俳句協会大会に参加してきた。あまりに楽しく、いろいろな人と…

驟雨

驟雨襲来笑ひつつ逃げて来たる秋 予報に雨の気配はなかったのに、夕方自分の頭上だけ一瞬の強い雨。やれやれ。全身ずぶ濡れ、もう笑うしかない。 明日から東京、世界俳句大会に参加する。よって更新は帰って来るまでお休み。

じじじじじりりりりりりり秋の虫 まだ何となく暑い今日この頃だが、流石に夜は寒い。虫の音だか耳鳴りだかわからないかそけき音が聞こえてくる。

パフューム

ジャスミンと薔薇とおまへと調合す 映画「パフューム」のDVDを観た。すごかった。おぞましさと美しさがない交ぜになった世界。物語の主役である天才調香師ジャン=バティスト・グルヌイユ役のベン・ウィショーの演技が怖すぎる。名優ダスティン・ホフマンは…

残照

ティラノサウルス・レックスの夢残照や 吟遊投句の句作のため、少々更新が滞っている。 蔦屋で、「プレヒストリック・パーク」というDVDを借りた。タイムマシンで過去に行き、絶滅した動物を現代につれてきて、パークで保護するという、ドキュメント仕立ての…

台風

台風や一升瓶の首根っこ 少々腹の立つことがあって、軽くヤケ酒をした。一昨日スーパーで一升1800円という破格値で出ていた出羽桜の吟醸「桜花」。昨年12月の日付の品で、多少古いから安かったのだろうが特にひねてもいず華やかな味わい。ヤケ酒には少々もっ…

哺乳類

天高しもの喰ふ哺乳類の我 北海道にしては残暑な初秋だが、夜はもう涼しく、窓を開けて寝て軽く風邪を引いた。気温が低くなったとたんにもりもりと食欲が湧いてきて、午後は早い時間から、晩ご飯になに食べようかな、とそればかり考えている。来る冬に備えて…

洗濯機

街中で電気洗濯機が踊る 全自動洗濯機が壊れて買い換えを検討している。乾燥機付きにするべきか無しの普通の洗濯機にするべきか悩んでいるところである。ビートなんとかというのが良さそうだが高いしサイズが合わなそうで、そんな話を妹としたとき、「でもそ…

月光や蛾の屍の累々と このところ大きな蛾が多数飛来し、あちこちでばたばたともがいている。羽渡り十センチ弱の大きな蛾で、毎年発生する。月光にそんなのの影がたくさんばたばたしているのを見ると、少々不気味だ。