2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

太陽黒点

のっぺらぼうの太陽地球は冷える Surface of the sun is smooth the earth is getting cold 吟遊投句は小休止。太陽黒点がここしばらく観測されず、つるっとした顔の状態だという。こんなに黒点がない状態が長く続くと、太陽の活動が弱い時期に入ったことに…

滅び

砂糖盆指にて書かれたる滅び A sugar tray− the ruin is written by a finger 吟遊投句四句目。今日は雪がちらつき、夜札幌から帰る途中の道すがら畑にはうっすら雪が積もって白かった。いくらなんでも4月も終わりに近いのに雪なんてあんまりだ。灯油の切れ…

翼なき我らは鰓を持つてゐる we have no wings but branchias 吟遊投句三句目。なんとなくどんより閉塞感漂う日は、肺で息をしている気がしない。

設計図

回文もて記されをとこの設計図 blueprint of a man is written in palindrome 吟遊投句。ヒトのY染色体には、塩基配列による巨大な回文構造(パリンドローム構造)があるという。二重鎖の片方を読んだ場合と、もう片方の相補鎖を逆から読んだ場合が同じにな…

おたまじゃくし

おたまじゃくしのしゃっくりのたび手足かな Whenever tadpole hiccups hands and feet appear 吟遊42号が届いた。今回ギャラリーへの投句は、仕事がタイトで精神的にも疲労気味だった時の作で不調と思っていたのだが、思いがけず好評を頂き、何と吟遊同人に…

春ならん眼窩に光溢れれば sunlight fills my eye sockets− It might be spring now 北海道は雨戸がないため、日の長い短いがストレートに感じられる。春になると日がぐんと短くなり、目覚めの時刻にはさんさんと周りが明るくなる。そうすると、日の長い季節…

鍵を呑んで謎のひとつを消化する a key gluped down an enigma was digested 飲みすぎて浅い眠りの時には変な夢を見る。鍵を呑み込もうとしている夢だった。それも、フォークリフトのイグニッション・キーをである。

春雪

身のほてり風に晒して春の雪 Exposed my glowing body to spring wind of snowflake mixing 今朝雪がちらついた。今日が降雪終だろう。ここ数日、春のナントカ句を続けてしまった。少々安易かな。

雷鳴

意識下に雷鳴空穿たれし A thunder fell into the depth of consideration under sky was scooped out 一発だけドカーンと落ちて、あとはそれっきりという雷が時々ある。大荒れの明け方にそんなのがあると、何がおきたのかと思う。

酒屋

春の鬱酒場の夢を三たび見て Melancholy of spring the same dream three times that the self was in a bar 土日は飲み会だった。少しばかり飲みすぎて、浅い眠りを出たり入ったり。うつらうつらするたびに酒場の夢をみた。

接続復活

アナログなるひと時もよし春の夕 五年ほど使ったコンピューターが故障、インターネット不通になってしまっていたが、新しいパソコンを購入、やっと復旧した。インターネット以外は問題なしなので、安価なネットブックを購入。メールがまだつながらない。まあ…

果物

今日は一日林檎桜桃梨李 About apples,cherries, pears,plums, all day long 今日日はどんな果物も、いつでもあるんだなあ。

ブルーベリー

春近ければブルウベリイのことひとくさり It is near in spring a passage of blueberry 今年の雪解けは早いので、もう5月くらいの雰囲気である。ブルーベリーも春というより夏かもしれないが。

ホワイトムスク

ホワイトムスク纏へど影暗きまま wearing White Musk my shadow is still dark 図らずも香りシリーズになってしまったが、春だからよいだろう。ジャスミンなどの白い花系の香りが好きである。新年度を機に可能な限り英語訳を付けるよう努力しようと思う。だ…

我の背にぽっかりと穴春の闇 Spring darkness fills a deep hole opened on my back 背中と腰の痛みは季節ものの職業病。春は背中と首に来る。

沈丁花

枯れ野にしろく沈丁花の香放てり A whity fragrance is given off with perfume of the daphne on winty land 東京では沈丁花はもう終わり頃。沈丁花の香りがとても好きだが、北海道にはない花である。寂しいので、「Jinchoge」というフレグランスを買い、二…

春たけなは君の匂いも薄れてゆくか It is now the best part of spring your scent is fading away 国立博物館で阿修羅展を見た。阿修羅もよいが、その他の仏像もとても良い。仏像が映えるように計算されてバックや照明が配置されているので、お寺に安置され…