2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

東京

夏東京蟻が蕾を運びをり 東京からやっと今帰ってきたところ。俳句協会でのことは明日以降にして、とりあえずやれやれ。北海道はやっぱりまだ肌寒い。昨日朝にはストーブをつけたくらいなのだが、東京はもう新緑に溢れ、気温も20℃以上とすっかり夏の雰囲気。…

第3回世界俳句協会日本総会

新宿歌舞伎町交差点あなたはどんな空の下 第3回世界俳句協会日本総会に参加。私は昨年秋の大会以来の顔合わせであった。詳細は後日だが、楽しかったこと、勉強になったことは間違いない。夏石先生、鎌倉先生、役員の方々、いつもありがとうございます。 普…

天国

天国は晴れ時々地吹雪 吟遊投句3句目。「天国は晴れ時々地吹雪吹くばかり」を標記のように添削が入った。おお〜、と目鱗!2月の猛吹雪の日の句。

鏡部屋閉じこめの刑に処されをり 吟遊投句2句目。自分を直視させられるのが最も厳しい刑罰。という心境の今日この頃。

鉄条網の籠いっぱいに摘む苺 吟遊投句。今回は年度末のどたばたであまり力が入らず、当然のことながら先生の評価も悪かった。当然とはいえ少々へこんだが、気を取り直して反芻。 こんな風景から思い浮かんだ一句。写真ではオレンジか桃なのだが、鉄条網にオ…

凝るもの柳が青くなるほどに 異常な暖かさで、日に日に緑が濃くなっていく。もっと緩やかなのが平年なのだが。

残雪

陽の下に四月の雪のごときもの 今日は外仕事。異様な暖かさと地面からの照り返しで火照るほどだった。それでも溝の隅の方に、雪の残骸がかろうじて残っている。

熱き肉食みたや卯月望月夜 無性に分厚い肉が食べたくなって、豚の肩ロース肉のソテーで夕食をした。少々肉体的にバテ気味ということか。

序曲

狂ふほどフィガロの結婚序曲かな モーツァルトの「フィガロの結婚」序曲は、ハイテンションになりたいときに聴くのにぴったり。

蝋燭

蝋燭や己の影と話すため 久しぶりに、香りのする蝋燭をつけてみた。見ているととても落ち着く灯りである。

シーモンスター

月明かりにアンモナイトの夢揺れる ポスフールでお買い物のついでにと、江別マイカルワーナーでナショナルジェオグラフィックのシーモンスターを観た。日曜夜七時ということもあってか、観客はなんと私一人!どちらかというと子供向けの科学ドキュメント映画…

春の傘くるくる廻す花が咲く 週末は雨。友人と食事のため札幌に出たが、傘を持っていなかったので、デパートでひとつ購入。飲み屋に忘れてくることが多いので、もう何年も500円傘以外の蝙蝠を持ったことがなかった。今回はちょっと気分を買えて花柄の傘を買…

雪解け

手に入らぬことのいくつか雪解抄 今年の雪解けは早かった。2月までは平年より少ない積雪で、どっと積もったのは2月中旬以降の数日の吹雪だけだったから、量は多く見えても圧し固められていないふかふかの積雪だったのだろう。かき氷が溶けるようなもので、…

記憶

君といふ人のざつくりとした記憶 脳を取り上げたTV番組で、茂木健一郎が、忘れるということの機能について話していた。人間は忘れるおかげで記憶の編集が可能になり、それによって他人の性格や人格といった多面的な事柄を、大まかにトータルで認識し、記憶す…

塔の中果てなく鎖編んでゐる ふと、立ち止まってしまう瞬間がある。

歩く

とにかくも歩かむいつか着く我が家 今日からウォーキング再開。流石に初日はきつい!?夜中に足がつりそう。

春の闇どこかでなにか燃えてゐる 夜道を車で帰る途中、靄がかかったような空に煙のにおい。

握手

握手して西へ東へ分かれゆき 一緒に仕事をし、いくつかの修羅場もくぐった戦友のような上司が異動になり、今日引っ越しを見送った。

暴風

骨の髄空なれば春風に鳴る 爆弾低気圧通過。春一番というには冷たすぎる強風だった。