2006-01-01から1年間の記事一覧

大根

大根をふつふつと煮て大晦日 今年は大根が安かったので、さんざん食べた。ふろふきにもおでんにも湯豆腐にもスープカレーにもし、大晦日の今日はぶり大根にトライ。明日のおせち代わりの一品に。 2005年夏に始めたブログもなんだかんだいって一年半が経ち、2…

童歌

ぽっかりと浮かんできたり童歌 突然、何の脈絡もなくあるフレーズが頭に浮かんできて、ぐるぐると回り始めた。歌詞は「やせたんところんたん やせたんところんたん」が繰り返されるだけ。音階はミレドラソドドドドドとたったそれだけ。最初は何だか全くわか…

年の瀬

年の瀬や上司の白髪目立ちをり あと少しで仕事納めなので、皆追い込みの仕事片づけモード。一年を振り返る気分になるせいか、上司の頭を見ても、あれずいぶん白髪増えたなあとか、普段は気が付かないことに気が付いてしまったりする。

シリウス

真冬の真夜中シリウスいよよ青かりし 暗い夜道を歩いていたら、夜空は怖いほどの満天の星だった。地平に遠くの町明かりが見え、それに向かって流れ込んでいるような銀河がそれはそれは美しい。雪の野も明るく見えるほど目が暗さに慣れると、シリウスは本当に…

雨雪

あめゆきは寂しかりけり帰り道 今年は暖冬のようで、年末もすぐそこというのにまだ最高気温が5℃とか言っている。たっぷり降った雪も日中は溶けて、11月の様な光景。降る雪も重たいので、あまり嬉しくない。

聖夜

軋む雪踏みて独りの聖夜かな 昨日今日とどっと大雪になった。出かける予定だったのに車が出せず家に缶詰状態。踏むとキュッキュッと軋んで音を立てる雪道を歩き、スーパーで食材を仕入れ、ステーキとワインくらいは楽しんだ。

冬ごもり

故郷より米芋とどき冬籠もり 実家からお米やら山芋やらいろいろが送られてきた。とてもありがたい。今年の正月は帰れないが、少し古里の気分を味わえそうだ。

冬至

夜の日や今を生きるといふことの 今日は冬至。夜が一番長い日である。友と飲んで、人生について語らった。

樹をはこぶをとこのたばこ点りけり 伐採した巨木をごろごろと満載したトラックとすれ違った。直径1メートル弱はあろうかという大きな木ばかりである。こういうものを見かけると、これがどこから来てどこへ行くのか、少し、気になる。

ちどり足

ぢぐざぐのあしあとつけて雪夜道 宴会のシーズン、飲み会が続いている。今日は少しく二日酔い。 先日、「酒の詩歌十二ヶ月(大木惇夫編)」という古本を手に入れた。東西の古典から酒にまつわる詩歌がぎっしりで、今日のような二日酔いの日に頁をめくるのは…

湯豆腐

湯豆腐と千六本の夕餉かな 池波正太郎の仕掛け人シリーズを全巻読み終わってしまった。最終巻を買ってわかったのだが、このシリーズは執筆中に著者が亡くなったため、未完なのだ。なんとも残念なことである。このシリーズを読み始めてからすっかり和食党にな…

夢魔

我が胸に夢魔の季節は来たりけり この一週間猛烈な眠気に悩まされた。先週の疲れとかいろいろだろう。普段は深夜2時頃まで平気なのに、夜十時頃に我慢できなくなって眠ってしまい、早寝したからといって早起きするわけでもなく7時半までぐっすり。夢も見放…

霧を呼べばほういと鬼の答えをり 土日にどっと雪が降り、すっかり冬の景色になった。空気が冷たくなると川霧が発生し、胸から上だけ霧の中、という不思議な景色になったりする。

日比谷公園

黄金の森通り抜ければ荒野なり 日比谷公園はまだ紅葉が美しかった。雰囲気としては晩秋である。パリの街角を意識したようなカフェもあり、一瞬コンクリートの森に居ることを忘れる。

東京

夕暮れてほとほとほとと狢かな 出張で東京に行っていた。綿のコート一枚で行ったのに暑くて汗だくになってしまった。東京は熱帯になってしまったということか。 根津に泊まった。まだ江戸の情緒色濃い町。

モーツァルト

端麗にして芳醇 モオツアルト忌に空ける酒 今日はモーツァルトの命日。交響曲第41番ジュピターを聴きながら、八海山の吟醸酒あたりで献杯と行きたいところだ。

枯野

未完成フーガの響き枯野にて 例年よりだいぶ遅いが、本格的に冬の様相である。

テディベア

テディベアの山に埋もれて死ぬる夢 また変な夢シリーズ。テディベアのぬいぐるみが無限に増殖し、押しつぶされそうになる夢だった。

沈黙やところで蟹は好きですか 今年は上司と車で長距離の出張に幾たびも出た。はじめの頃こそ車中で仕事話や世間話に盛り上がるのだが、正味八時間近くの運転が数度目ともなると流石に話題も尽きてきて、眠くならない程度に無理矢理話をしているという感じに…

百鬼夜行

胸中の百鬼夜行のゆきどころ 嵐のような風の強さ。わけもなくイライラする日もあるわけで。

ジャパニメーション

今江戸の今北斎の動き絵や アニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」のDVDを見た。そして、他のS.A.Cシリーズも見たくなって、TSUTAYAで借りて2,3本続けてみた。この作りの懲りようといったらどうだろう。ほとんどの人の目にとまらない…

やかん

ストーブに薬罐 Choo Choo たこかいな ちゅうちゅうたこかいな、なんて、今日、すっごく久しぶりに口にした。

針一本きらり おまへに仕掛けたく 池波正太郎の仕掛け人シリーズにはまってしまった。随所にちりばめられた、シンプルながら美味しそうな料理と、主人公藤枝梅安の特異なキャラクターのせいである。それに、梅安が恋人のおもんを肥えた肥えたと言って可愛が…

ヌーヴォー

ももいろの酒に添へたり翡翠花 今年のボジョレー・ヌーヴォーは珍しいロゼにしてみた。ジュースのような飲みやすさで、あっという間に一本空・・・。ロゼは見た目にも美しく、PCの壁紙に使っているヒスイカズラの花が透けて、翡翠色の花がグラスに浮かんでい…

我もまた満身創痍で踏むアクセル 私が就職してすぐの頃職場に入ったトラックの荷台。荒仕事に使われ続け、こんなになってしまった。最近エンジンのかかりがめっきり悪く、ミッション系も不調のよう。一緒に就職した同期の仲間のような車なので、何となく愛着…

風草

風草や地平線まで雲 また雲 テレビでチンギスハーンの特集をやっていた。特集の内容も面白かったが、何よりモンゴルの広大な景色が美しかった。風に揺れるいちめんの草が地平線まで続き、そこを馬が駆け抜ける。そのような景色の下で、馬と共に生涯テントの…

スフィンクス

朝は昼昼は夜とはこれ如何に 朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足のものなあに、とはスフィンクスの謎々だっただろうか。今時の天気の変わりやすさは、この謎々を思わせる。日の高さが低いので、晴れていると朝日が真夏の真昼のように眩しい。と思っていると…

俳優

秋の夜やこの俳優が好きな訳 ひとりの俳優に惚れると、出演作を立て続けに見たりする。化ける役者が好きなので、自然とバイプレイヤーに好きな俳優がおおい。となると長い映画の中のほんの一瞬しか出てこないこともあり、追っかけ見もなかなか苦労する。今気…

化石水

一億年の時の輝き化石水 最近のドラッグストアはミネラルウォーターのコーナーが充実している。中には、岩の地層に閉じこめられ、何万年も地底に眠っていた化石水を汲み上げたものもあるらしい。この水と、古代の大気を封じ込めた南極の氷とで、水割りを作っ…

初雪

鐘鳴りて札幌は雪になりにけり 今日は大荒れ、しかも初雪。半分仕事の用事があって札幌に出かけたが、どの方角から来るのかわからない突風のため、あっという間に傘が大破。まあ500円傘だからよいが。今朝タイヤ交換したばかりなので滑り込みセーフである。…