童歌

ぽっかりと浮かんできたり童歌


  突然、何の脈絡もなくあるフレーズが頭に浮かんできて、ぐるぐると回り始めた。歌詞は「やせたんところんたん やせたんところんたん」が繰り返されるだけ。音階はミレドラソドドドドドとたったそれだけ。最初は何だか全くわからず気味が悪かったが、脳を徹底的に検索し、ようやく妹が幼かった頃独り遊びの時よく唄っていた歌だということを思い出した。当時は私も小学生の子供だったわけで、それきり忘れてしまっていた。今日、本当に何のきっかけもなく、二十数年ぶりに突然思い出すまでは。人間の記憶の不思議をつくづく感じてしまった。