2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ロボイド

ロボイドの哀しみを知れにんげんよ 鉄腕アトムの「ロボイド」という物語。宇宙のある星では、人間は絶滅してしまい、残されたロボットが進化していた。やがて彼らは子供も産めるロボイドとなり、侵略するため地球にやってくる。アトム達地球側のロボットとロ…

降雪

ma = mg - kvにて落ち来る雪 ひらひらと落ちてくる雪はみんな物理の法則に則って落ちてくるのだ・・・・なーんて、カッコつけて調べてみたものの、ほぼ全く理解出来ない。物理は最も苦手な科目だった。なにせ高校の通信簿で1取ってしまったくらいである。自…

河馬

テロニアの花咲く街の河馬広場 酔っ払って書いたらしい句。テロニアが何だかわからない。そんな植物はないらしい。何故河馬広場?それもわからない。何の拍子に出来たのか全く思い出せない。 句作に酒が何らかの働きをしているらしいことは何となく実感して…

みみず

書庫深く蚯蚓の図譜は潜みをり デスクワークに煮詰まると、私は図書室へ行く。微かに黴と紙の匂いが漂う狭くて暗い書庫の空間がとても落ち着くからである。書架に並んだ古びた書物の背を眺めながら一息ついて、また仕事に戻る。 今日、そんな現実逃避の一刻…

冬蛍

熱帯の星ほど冷えて冬ほたる 今週前半は出張で札幌に行っていた。街角の植木にイルミネーションが施してあった。青色ダイオードであろうか。いつだったかテレビでやっていた、インドネシアの熱帯雨林に生息する蛍を思い出した。樹に取り付いては強烈な点滅を…

納豆

納豆を解きつつ猪口の蛇の目紋 納豆フィーバーで納豆売り場の棚が空になり、納豆が買えずに困っていたが、今日になってやっと棚に品物が戻ってきた。どんな食材もほどほどに食べるのが一番。 納豆で思い出していたのが、以前聴いたナットウキナーゼ研究の第…

一献

月光蕭々一献と言ふ刻過ぎし いいちこは私の好きな焼酎である。学生の頃さんざん世話になったので、飲むと青かった頃を思い出すからというのもある。300ml入りのスキットルボトルは、そのシンプルで飾り気のないボトルデザインが好きで、見つけるとつい買っ…

雪と酒

雪中に酒一瓶の期待感 週末飲酒でほろ酔いである。冬の北海道は外気温の方が冷蔵庫より低温なので、酒は二重窓の間か、ベランダに出してきんきんに冷やす。酒を冷やしながら、酒の肴を料理している時間はたのしさに胸ふくらむひとときである。今日はきんきん…

りんご

涙ぐむほおずりといふ名のりんご ほおずりという品種名のりんごがある。皮が真っ赤で美しく、蜜もたっぷりだが、甘いだけではなく爽やかな酸味がきりりと効いている。なかなかよい名前ではないか。命名者のセンスに感嘆である。

氷柱

ぢめんから光がはえてくる朝 駐車場の雪の上に、直径7、8ミリほどの氷の柱が生えていた。車の下から地面に向かってつららが出来て、車は移動してしまったのだろう。微妙にくねくねしているところが植物っぽい。

冬晴れ

冬晴れに君かへりくる翼かな 数日雪が続いたが、今日は日中快晴だった。風もなく、千歳に向かう飛行機も穏やかそうである。

雪ふりつむ怒りはふいに吹き出ても 昨日今日と静かな降りながら大雪。あるとき突然いろいろな怒りとか悔恨とかがこみ上げてくることがある。そういうときはおっといけねえ、とひとりごち、平常心を取り戻すようにする。

蔦さ這ふ窓冬来れば冬の花 冬になると窓ガラスに氷の植物が生える。要するに結露が氷りついたものなので、古くてぼろい建物の窓の方がよく育ち、老朽化も甚だしい我が職場の窓にはごらんのような美しいアールヌーヴォー文様が描かれる。休日出勤の今日は暖房…

野酌

氷樹の露ひとしづく野酌かな 最近、平日の晩酌を控えている。健康診断の結果シートに「太り気味、食生活に注意」なる注意事項が書かれてしまったからである。人と飲む時と、金曜日だけ解禁にしている。となると、金曜は夕方からそわそわ、ルンルン、気もそぞ…

吹雪

風神の髪逆立ちて晴れ吹雪 今日はこの冬初めての吹雪。吹雪いたり晴れたりを繰り返し、吹雪の間から晴れ間が覗き、日が射していた。高速で移動する雪雲から上空に向かって風が吹き上げているのか、ぴんぴんに逆立った髪の毛のように見える。

流氷初日

流氷朔日おでこのうへの等圧線 テレビのニュースで流氷の話をしていた。初めて沖に流氷が見える日のことを流氷初日と言い、平年1月20日頃とのことである。昔一度だけ流氷を見に網走に行ったことがある。ほんとうに沖まで一面氷で、ロシアまで歩いて行けそ…

しんしんと雪降らしめて凝る思慕 1月というのに雨が降ったりと異常な暖冬だったが、今朝になってやっと雪らしい雪。他の地域は激しい荒天だったようだが、この付近は比較的穏やかだった。静かに音もなくふりつむ雪には何故かなにがしかのドラマを感じてしま…

クッタラ湖

宇宙から見るクッタラ湖ぽちっとな 職場の掲示板に、北海道の衛星写真が貼ってある。登別のそばにクッタラ湖というカルデラ湖があり、周囲8kmほどの小ささで、衛星写真では真円に近いようなまん丸でかわいらしい。実際に湖まで行ったことはないのだが。

大根汁

白き飯に白きすずしろ汁すすり 今年の大根は本当に美味しい。食べても食べても飽きない。旬の上豊作で上出来ときては美味しいのは当然。ほのかに甘く、汁気も多いので煮えやすいのに煮くずれしない。明日は薄切りにして油揚げと一緒に炒め煮にしよう。

仕事する君が手の線濃くなりし 今日、髪をカットしに行きつけの美容院に行った。結構大きな美容院で、美容師さんも、アシスタントさんも沢山いる店である。美容師さんは指名制でずっと同じ人だが、シャンプーなどをしてくれるアシスタントさんはその都度違う…

鐘の鳴るそのひとときはゆるやかに 大晦日の夜、テレビで除夜の鐘を聴いていて(出かけるには寒かったので)、そういえば童話メアリーポピンズに大晦日の話があったなあと思い、本を引っ張り出してきて読み返した。それはこんな話である。少年マイケルが「古…

初日

枕辺に初日射し込み目覚めけり 今年は元旦が晴天だったので、住宅の屋根から昇る日ではあったが、初日の出を見ることが出来た。今日の初夢は仕事の夢を見てしまった。普段はインディージョーンズもかくやというファンタジー系の夢ばかり見るのに、初夢に限っ…

新年

またひとつ川を飛び越え去年今年 2007年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 新年など節目を迎えるときは川を越えるというイメージがある。多分、子供の頃読んだ「鏡の国のアリス」のせいだろう。この本ではアリスはチェスの駒と…