野酌

alzira2007-01-12

氷樹の露ひとしづく野酌かな


  最近、平日の晩酌を控えている。健康診断の結果シートに「太り気味、食生活に注意」なる注意事項が書かれてしまったからである。人と飲む時と、金曜日だけ解禁にしている。となると、金曜は夕方からそわそわ、ルンルン、気もそぞろ、やたらとハイになるという生活リズムになってしまった。というわけで、今日は一週間ぶりの飲酒。
  先日紹介した「酒の詩歌十二ヶ月」を肴にお取り寄せした多摩自慢の「あらばしり」を傾けている。今日は漢詩の章を読んでいるのだが、これが滅茶苦茶カッコイイのだ。


鶴   聲來枕上千年鶴 影落盃中五老峯         白楽天
    声は枕上に来る千年の鶴 影は盃中に落つ五老の峯


どうであろう。酒のCMにそのまんま使えそうな情景ではないか。
今日は、次の詩を本家取りさせてもらった。桑葉の季節ではないので、氷の樹で、冬装備のアウトドアのイメージで。野酌という言葉も非常に気に入った。


田家  野酌卯時桑葉露 山畦甲日稻花風         紀齊名
    野酌は卯時の桑葉の露 山畦は甲日の稲花の風