野酌
氷樹の露ひとしづく野酌かな
最近、平日の晩酌を控えている。健康診断の結果シートに「太り気味、食生活に注意」なる注意事項が書かれてしまったからである。人と飲む時と、金曜日だけ解禁にしている。となると、金曜は夕方からそわそわ、ルンルン、気もそぞろ、やたらとハイになるという生活リズムになってしまった。というわけで、今日は一週間ぶりの飲酒。
先日紹介した「酒の詩歌十二ヶ月」を肴にお取り寄せした多摩自慢の「あらばしり」を傾けている。今日は漢詩の章を読んでいるのだが、これが滅茶苦茶カッコイイのだ。
鶴 聲來枕上千年鶴 影落盃中五老峯 白楽天
声は枕上に来る千年の鶴 影は盃中に落つ五老の峯
どうであろう。酒のCMにそのまんま使えそうな情景ではないか。
今日は、次の詩を本家取りさせてもらった。桑葉の季節ではないので、氷の樹で、冬装備のアウトドアのイメージで。野酌という言葉も非常に気に入った。
田家 野酌卯時桑葉露 山畦甲日稻花風 紀齊名
野酌は卯時の桑葉の露 山畦は甲日の稲花の風