2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

モーツァルト

宇宙は数式とト短調に満ちをり universe are full of numerical formulas and musics G minor 今日はモーツァルトの誕生日。 ここのところのねこ様の句もスゴイけど、添えられる絵のセレクションもいい。管理人様のセンスにも脱帽である。http://sea.ap.teac…

砂時計 弐

砂時計いま落ち終はるいま終はる the fall of sands in sandgrass is finishing now, right now 時実新子の自伝小説「小説 新子」を読んでいる。川柳の作風そのままの、激しい自分と人生を吐露するような自伝である。 この本で知ったのだが、時実さんは川柳…

しんきらりと紙に斬られしくすり指 swishingly and flashingly the edge of paper cut my ring finger しんきらりと鬼は見たりし菜の花の間に蒼きにんげんの耳 河野裕子「ひるがほ」 河野裕子さんの歌の本歌取りで。「しんきらり」このことばは河野さんのも…

砂時計

砂時計の砂降りやまぬ夜更けかな the sands of sandglass fall without stopping in the dead of night 安野光雅のエッセイ「空想工房」に、砂時計のことが出てくる。遙か未来に、何もかもが滅びたあと、砂の崩れる音がする。砂時計の砂である、という一節だ…

海鼠

干し海鼠に熨斗かけてゐる一人部屋 gift-wrapping dried sea cucumbers in the room alone 今日のねこ様の句、スゴイ。このシュールさ。 http://sea.ap.teacup.com/applet/masakonn/20140113/archive

跨がりて鞭あて初むる夜明けかな riding and touching the horse with the first whip at dawn 年明け以降目まぐるしい。雪も多い。 久しぶりに書店に行って、立原道造の詩集を買った。昭和初期の詩人、今まであまり知らなかったが、とても惹かれる。 脳髄の…

眼裏にいつも一頭の馬がゐる there is a horse always in my mind 謹賀新年 弐〇壱四 平成弐六年 皆様明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。