2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

しづかなれど濃い影をして立つてゐる he stand silently with the dark shadow 北海道も珍しくなくなった真夏日。

向日葵 弐

眩しがり眩しがり向日葵そよぐ being felt dazzled and dazzled sunflowers are swaying まぶしがりまぶしがりして振り向けばかの夏あなたが脱ぎ捨てしシャツ 「森のやうに獣のやうに」河野裕子 河野裕子の「燦」再読。「森のやうに獣のやうに」は二十六歳の…

しづかなる

向日葵のしづかなる影揺れにけり the shadow of the sunflower swayed calmly 八木重吉の詩より。 ひとつの木に ひとつの影 木はしずかな ほのお 「静かな焔」 八木重吉

夏道

夏道にて向日葵に出会つてしまへり i've encountered you being like a sunflower on the summer road 夏道にて。

遠花火

君とゐて遠花火の音聴きにけりwe listened sounds of fireworks far from here 花火の季節。遠くから音だけ聞こえてくる。

向日葵

独りでタンゴ向日葵に懸想して dancing tango alone fall'n in love with a sunflower 先週後半は十勝にきて始めて朝からスパッと晴れた夏らしい夏日。十勝は日中は暑くても朝夕はうっすらと霞がかかっていることが多いとのこと。

下駄

ひとり下駄からんころんと鳴りにけり walking alone my wood sandals clip-clocpping サンダル風下駄を買った。とても履き心地良く気に入っているが、一人で歩くとき履くのは少々寂しいもの。

炎天に腹啜られし蟲の殻 under blazing sun a dead insect with empty abdomen slurped by somthing この土地は虫が多いような気がする。

おとな

おとなふたりでハウルとソフィーのこと語れり talking about Howl and Sophie between two adults ジブリウィーク最終週。思い出のマーニーも見たいな。

解れる

月巡るたび蛹の中で解れけり i melted in a chrysalis every the moon circles 夜帰るとき、外灯に引きつけられた虫が壁に張りついている。先日の、派手なピンク色の雀蛾。

秒針

突っ伏して秒針ばかり垂れ流す i was prostrated and dropped second hand one by one 残業して悩むことが多いここ数週間。

咲き尽くすごとく鱗を振り捨てる scattering scales in all direction like to try to finish bloom 鱗の連作。 山崎佳代子さんの著作「ベオグラード日誌」を入手。 冒頭に、旅は好きかと問われた詩人シンボスルカが、「私、還ってくるのが好きなの」と答え…

足指

足指の先で歪ます水の貌 touching on the water surface with the tip of my toe distort the face reflect on it ポプラの綿毛が舞っている。川沿いの小路。右の、白い綿毛がびっしり成っているのがポプラの木。少しの風に、雪のように綿毛が飛んでいく。

脱ぎ棄てても脱ぎ棄てても鱗かな howmany often i strip myself scales still remain on my skin ところ替えをしてから早三ヶ月。もう七月になってしまった。夏至を過ぎて、夏も盛りに突入である。空知から十勝に移ってきて、生活のリズムも変わった。