2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

南極

笑った息も怒った息も凍って空へ the breth with laughing or yelling froze and rose up to the sky 西村淳著「面白南極料理人」を読んだ。映画化されたものを見て、原作も読みたくなったのだ。文字通り抱腹絶倒で、息ができなくなるほど笑い転げた。映画で…

牧水

風に立ち深く息せば月までも deeply breathed inhaling but also the moon in the wind 新書の新刊「ぼく、牧水!」を読んだ。歌人の伊藤一彦さんと俳優の堺雅人さんが若山牧水の魅力を論じた対談集である。とてもよかった。お二人は恩師と教え子という旧知…

たてがみ

たてがみを濡らしてひとり立ちつくす standing alone leaving mane to getting wet in the rain 立秋。暦の上ではなく、季節としての日付。帰宅して家に入った瞬間、「もわっ」から「ひんやり」になった日。ここ数日肌寒くなり、急速に秋めいてきた。 連休に…

掌のなかに腹おもたげな蛾の震え in my hands trembling of a moth with abdomen heavily 2週間ほど前から、クスサンという蛾が大発生している。さしわたし10センチほどもある大きな、赤褐色の蛾である。それが多いときは数十頭も、夜の明かりに集まってくる…

掬う

手を合わせ掬うかたちのまま苔むす joining hands, with keeping the shape for scoop, then covered with moss 河野裕子さんの未入手歌集「母系」が届いた。お母さんを介護し見取りつつ、自身も癌で死を意識する日々の歌が、あまりにも淡々として壮絶である…

熱帯夜

紺と黒と橙の鰭熱帯夜 a navy, black and orange fin at the night of tropical weather RIP SLYMEが好きだ。TVで流れている曲で、お、これいいナと思うとたいていのRIP SLYMEの曲だったりする。ドラマ「ジョーカー」の主題歌もそうだった。メロディがキャッ…