滅び

砂糖盆指にて書かれたる滅び


A sugar tray−
the ruin is written
by a finger
 

 吟遊投句四句目。今日は雪がちらつき、夜札幌から帰る途中の道すがら畑にはうっすら雪が積もって白かった。いくらなんでも4月も終わりに近いのに雪なんてあんまりだ。灯油の切れ目でストーブ終いにしようと少々の寒さは我慢していたのに、ギブアップでもう一缶買ってしまった。
 吟遊42号に、夏石番矢先生の句がジム・ケイシャンによる英語訳付で掲載されている。うーむ、英語だとこうなるのか・・というのをひとつ二つ。


光に照らされ言葉も奥歯もハイブリッド

My words and back teeth
lit up
they are hybrid


夢は粘土か太古の民になって眠る

Dream of clay?
A man of ancient times
I'm sleeping


曇天や聞こえないけどたしかな声

Cloudy sky:
very certain
a voice unheard      「ハイブリッド天国」  夏石番矢