かもめ

alzira2009-05-06

かもめとともに初潮は来たり海の朝


my first menstrual period came
with a sea gull
−daybreak of the sea


  「かもめのジョナサン」を初めて読んだ時、生理中だったことを何故かはっきり覚えている。もう三十年近く前、初潮を迎えてまだ間もない頃だった。自分の体に起こりつつある変化に怯える気持ちと、この本との間に呼応するものがあったのだろうか。本の中身については、飛ぶことに取り憑かれたカモメが、別の惑星にワープするまで飛ぶ練習をする話、位にしか覚えていなかったが。久しぶりに読み返してみて、半分くらいをかもめの写真が占めている本であることを思い出した。また、海の夜明けのシーンから始まることも。この句になったということは、このオープニングの記憶もどこかに潜んでいたのだろうか。