プルメリア

千年のプルメリアけふも一花二花


  常緑樹というのは落葉樹と違い、花の季節が長い。桜のように盛大に一斉にぱっと咲き、ざーっと散るというのとは違い、長く咲いて、朝通る度に毎日同じほどの花が散って落ちている。昨日も今日も、同じ数の花が樹の下に落ちている。その日々変わらぬ様に、悠久の時を垣間見る。一千年も二千年も、同じ営みが変わらず続く桃源郷の樹。そんな感じがした。