眼
汝の眼になぞられるわたしのことのは
my words
being traced
by your eyes
今日からもう10月!流石に涼しくなってきたが、気持ち蒸し暑い感じはまだ続いている。
伊藤一彦さんが、河野裕子さんとの対談の中で、身体から発して人の身体に入ってゆく声のやりとりが、官能的で肉体的だ、ということを述べている。こんな歌もある。
こゑのみは身を離れて往来せりこゑとふ身体の一部を愛す 河野裕子「はやりを」
同じ様なことを、書かれた文字や文章についても感じることがある。人が書いたメモ書きみたいなのも、その人の一部のような気がして棄てがたく、ついついデスクが付箋で満艦飾になってしまう。整理が悪いだけといえばそうなのだが。