豪雨

雷鳴の左心室に降る豪雨

a heavy rain falls
in the left ventricle of my heart
with crashes of thunder

　　吟遊44号に投稿した句から。少しばかり心に嵐が吹き荒れていた日の句である。
　　今回の吟遊掲載作品では、ガーナからの作品が素晴らしかった。鮮やかな色彩を感じる句たちの中から紹介する。
　　

サハラ熱風の森
生徒たち学ぶ
代数学
Harmattan wood
pupils learn
algebra

鳳仙花
上司の立場
についての真昼の論議
touch-me-nots
moonday discussion about
our boss's position

蝶の博物館
死についての
瞑想
museum of butterflies
meditation
on death

ペパーミントの朝
クラスのほほえみ
壁に描かれ
peppermint morning
smile of the class
painted on their wall

ジェイコブ-コビナ・アイアー-メンサー　「ペパーミントの朝」
和訳　夏石番矢