月その四

月欠けて私だんだん嫌な女


  満月から3日目の、今夜の月は居待月という。日没から月の出までの時間が、座って待たないと疲れる程度であることからそう呼称するらしい。ちなみに昨日は立待月、明日は寝待月という。月齢の名前はたくさんあり、特に満月の前後は、ほぼ毎夜なにやらの名前がある。ここまでくると、日本人が季節感に繊細というより、季節感オタクとでも言いたくなるような細かさである。