眼球がころり逃げたる奇夢かな


  とても変な夢を見た。夢の中の私は眼球が義眼で、球の中に水が入れてあり、水を毎日取り換えなければならないのだが、それをするために眼球の片方をはずしたらそのままどこかへ転がっていってしまった。私は暗い空洞の眼窩のまま、コンタクトレンズでも探すように自分の眼を探し回っている、という夢である。目覚めた時、思わず眼をなでて(現の私は生目玉)、両方ちゃんと入っているのを確認してしまった。