幾春別

幾度の春の別れや花踏みて


  幾春別(いくしゅんべつ)という地名がある。北海道の地名はアイヌ語の発音に当て字で漢字を当てたもので、元来の意味と漢字の意味はおおかた関係がないが、時により非常に詩的な当て字があって、命名者のセンスに感嘆することがある。幾春別もその一つ。この地名を見ると、古き良き北海道というか、幸せの黄色いハンカチ的浪漫を感じる。この地名で折り句を作ってみた。