きのこ

alzira2006-09-21

森の中人形茸の累々と


  畑に白いオバケみたいな形のキノコが生える。正確な名前は知らないが、ノウタケかホコリタケの一種らしい。若いうちはマシュマロみたいな、ニョロニョロみたいな、オバQみたいな見てくれである。しばらくすると茶色くなり、表面もカサカサしてきて、うっかり踏むとボファッと煙のような胞子をまき散らす。それも、煙玉の煙のような、黄土色がかった黄緑色の気持ちが悪い色の胞子が、悪くするとズボンの裾にべっとり付着したりして、そのたびに「うへぇー」と悲鳴を上げてしまう。白いマシュマロのうちは食べられるという話も聞いたことがあるが、真偽の程は定かではなく、こんな気持ちの悪いものを自ら収穫して食べてみる気には全くならない。
  ひとつずつ生えることもあるが、このような集団で出てくることもある。ハンス・ベルメールの不気味な球体関節人形のようだ。