合に至れりアンティキティラの輪まはる


  合とは、地球から見て惑星が太陽と重なる位置に来ることを言う、天文学用語である。CG以前のSFXファンタジー映画「ダーククリスタル」は太陽が三つある恒星系が舞台だが、三つの太陽が重なる「大合致」という時がある特別なものとして描かれていた。合もそれに似た神秘的な雰囲気がある言葉だ。
  アンティキティラの装置は、ギリシアアンティキティラ島の海底から見つかった有名なオーパーツである。紀元前一世紀頃の遺物だが、二千年前のものとは思えない精巧な歯車でできた天体運行計算機らしいことがわかっている。