小鳥

麦の穂にたましひほどの小鳥かな


  麦畑の、決まったところにいつも小さな小さな小鳥がいる。麦の穂に、ちょんと留まっている。縄張りなのだろうか、いつも同じ当たりである。麦の穂や、茎につかまったり留まったりしている。それでもたわんだり折れたりしないほどの、本当に小さな小鳥である。