聖五月

聖五月よき人ばかり死に給ふ

  
  吟遊投句作品。これで第35号分は終わり。長崎市長アメリカの教授や、若い警察官など、惜しまれる人ばかり殺害されて亡くなる事件が続いた頃の作品。
  事件といえば、今日ある事件がニュース検索にひっかかってきた。福井県で逮捕された窃盗犯が、俳句が趣味で、全国を荒らし回りながらその土地の風景などを俳句に詠み、それが捜査の裏付けにもなったらしい。尾崎放哉が好きで、命日に偲ぶ句を詠み、それがその日に行った犯行特定の鍵になったという。取調室でどんなやりとりだったのだろうか。味のある窃盗犯が登場する飯塚訓の著作「油断大敵」を彷彿とさせる事件である。http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007080202037884.html