大河

大河の一滴阿僧祇の文字の十七字


  私は今、本の大河に溺れそうになっている。
  インターネット書店Amazonを活用するようになって数年になるが、つくづく凄いシステムが出来たものだと思う。まず、本の探し方がリアル書店と全く違う。ある本をチェックすると、「この本をチェックした人はこんな本もチェックしている」というおすすめ本がずらっと出てくる。その中から面白そうな本を見ると、またそこにおすすめ本がずらっとある。それは必ずしも同じジャンルというわけではないが、センスと興味には共通するものがある。そのようなブックサーフィンとでも言うべき本の探し方は、文芸なら文芸、美術書美術書のコーナーにあり、それらの間にリンクがない現実の本屋では出来ないことである。しかも、古書も買えるため絶版本も探せるし、かなりレアな洋書でも世界中から買うことが出来る。
  長年見つからなかった古書をいくつか見つけたし、バルカン半島の俳句アンソロジーなどというレア本も取り寄せした。本好きにとってはたまらないのだが、はまらないよう気をつけなければならない。
  なお、1阿僧祇は10の56乗。