世界俳句2009
春の街潜水艦に君と乗る
Spring town
I'm boarding a submarine
with you
蓮花は闇の迷路を内包す
Lotus flower
including
a dark labyrinth
万華鏡のなかに君の指の骨
Some pieces of
your finger bone
in a kaleidoscope
世界俳句2009が届いた。今年はこの三句が掲載された。自分でも気に入っている句が載って嬉しい。編集に尽力いただいた夏石番矢先生及び翻訳スタッフの皆様に深く感謝。
ああ、しかし、しかしながら、である。掲載位置が恐れ多くも鎌倉佐弓さんの隣なのだ。以下に鎌倉さんの句を紹介させて頂く。いずれもその表現の凄さに仰け反ってしまう。二句目は、日本語から受ける印象からは少し意外な英語訳で、その対比も面白い。
鳥を入れ夕日を入れる雲は無敵
Bird enter,
the evening sun enters----
the invincible cloud
十七歳 銀漢に肘をあずけて
At seventeen
you leave your elbow
with the Milky Way
肩に風乗せて草原はひらくばかり
With a breeze riding
on my shoulder,the glasslands
jast parting for me 鎌倉佐弓