ウーロン茶

ウーロン茶たぷんたぷんと三拍子


woolong tea
shake in the bottle
by the rhythm of triple time


  飲料シリーズというわけではないけれど。
  ダン・ブラウンの新刊「ロスト・シンボル」読了。感想は、うーん・・・。
  知的な美女を伴い暗号を解きながら次のポイントへと走り回る。鍵を知る老人の支援、迫り来る狂信的な暗殺者の恐怖。敵なのか見方なのか判然としない政府機関。そのパターン化については、むしろいよっ待ってましたという感じで別にいいと思うのだが。うーんの原因は多分映画にある。映画化されて評判になった小説が、その続編で映画の影響を受けてしまうことはよくある。例えば、ジェフリー・ディーバーの最近の作は明らかにアンジェリーナ・ジョリーを意識している。「ロスト・シンボル」でも冒頭部分から、トム・ハンクスが石造りのホールの階段を駆け上って行くのが見えるようで、ぐるりと弧を描くカメラワークまで目に浮かんでしまうのだ。それがちょっとうるさい。
  映画化は既に決定と帯に書いてある。トム・ハンクスは決まりと思うが、相手役は誰かな。読んでいる間はとりあえずダイアン・レインにした。”鍵の老人”はドナルド・サザーランド。”暗殺者”はヒットマンティモシー・オリファント。スキンヘッドだから?まあ、安易な設定かも。