とりどりの色映しあう花銀河
球といふ全きのかたちのことのは
あ の響き あつい あまい あいしてる
母音をたててつぎつぎとつぼみ解け
砂漠に点る桃色の百合ほのかなり
紺碧に白き咆哮吸われゆく
ひとつの歌あえかな星にも降り注ぐ
降るものを受くる形に花ひらく
君という球まぎれもなくここにある


  先月の29日に、写真家の野村哲也さんが来道されたので、講演を聞きに行った。野村さんのブログにもある、南アフリカの写真が紹介された。とても数が減ってしまったという碧眼の白いライオン、雨とともに劇的に砂漠に出現する花畑、そして言葉の力。特に、宇宙の意味のuniverseは、uni=ひとつの verse=歌 という語から成っているということがとても印象に残った。元気が出た。