指先

alzira2011-11-18

指先の火照りが消えぬままに冬


the winter has come
heats are still remain
on my fingertips


  今週はついについに雪。
 北海道では唐辛子のことを「なんばん」という。夏からずっと直売所で在来種のなんばんを数多く売っており、私もよく買っていた。中でも、どこから見てもピーマンにしか見えないこれはほどよい辛さで、パスタに炒め物にとても重宝していたのだった。ところが、しばらくぶりに料理したなんばんは、普通の鷹の爪もかくやというほどに辛くなっていた。唐辛子族は秋が深まるにつれて辛味が増すのであろうか。日長か何かに反応するのかも知れない。辛すぎて食べられないだけならともかく、素手で普通に料理してしまった指先がどんどん熱く痛くなり、洗面器に冷水を入れて手を突っ込んだまま入浴し、夜も指の痛みになかなか寝付けなかった。
  色っぽい句に作ったが、実は何ともオマヌケな体験がきっかけで出来たものなのである。