旗祭 絶え間なく蛾の降る夜の旗祭 粉砂糖のごと百万の蛾のほくそ笑み 重き腹抱えて水銀灯に奔る 蛾の腹のこぼれるほどの卵かな 掌の中で崩れるばかり山繭蛾 石畳に沓音赤い塔に月 手を合わせ掬うかたちのまま苔むす 扉ばかりの廊下 君の声を追う ぽとりとひ…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。