蜘蛛

alzira2005-08-27

鬼蜘蛛の軒先借りて雨宿り


 蜘蛛が結構好きである。巣を張る作業中など実に職人的で、見ていて飽きることがない。春、畑に種を播く時、区画の目印用に細いポールを使うのだが、何本も土に立てるそのポールの先端に、1mmほどの子蜘蛛が1頭ずつ止まっている。その姿は、過酷な生存競争への旅立ちの前の、一時の休息という感じがしていじらしい。
 今年は北海道らしからぬ降り方の、スコールのような雨が何回かあった。1秒でも外に出たら全身濡れネズミなので、蜘蛛が軒先に巣を掛けた屋根の下で、小降りになるまで雨宿りをする。