超新星

時雨亭の庭にニュートリノ降りしきる


  先日、新聞に小柴超新星の話題が載っていた。1987年、銀河の近傍にあるマゼラン星雲にて15万年前に一生を終えて大爆発を起こした星が放出したニュートリノが地球に降り注ぎ、私たちを突き抜けて宇宙へ飛び去って行った。東大の小柴教授は(後にニュートリノ天文学の功績によりノーベル賞受賞)ニュートリノを観測する特別な装置を開発しており、このとき数個のニュートリノを検出したという。なんともスゴイ話である。ニュートリノは物質の素単位である原子より更に小さい素粒子の一種。ニュートリノ的には我々の体など、距離をおいて原子が浮いているだけのスカスカな空間ということだろう。
  超新星は定家の記した文献にも「客星」として載っているらしい。時雨亭は定家の山荘の名前である。


追記:定家の山荘が「時雨亭」と見たときには「もらった!」とはしゃいでしまったが、知る人にしかわからない言葉はなるべく使わない方がいいかなあ、と思い、改作。

定家の庭にニュートリノ降りしきる