エコール

てふてふか紅きリボンか森深し


  エコールというフランスの映画をDVDで見た。とても幻想的な物語で、森の奥深くにある少女の学校が舞台である。そこには少女だけの世界で、女の先生と女使用人が数人いるのみ。少女らはどこからとも知れずここへやってきて、森で自然や泳ぎや踊りを学ぶ。敷地は高い塀で囲まれ、その外に出ることは厳禁であり、女教師らは少女の頃脱走しようとした罰で死ぬまで学校にいなくてはならなくなったのだと噂される。実際に幾人かの少女は外へ逃げようとして悲劇に遭う。ある年齢に達すれば卒業し外界へ戻り、登場する年長の少女が卒業するシーンで物語は終わるのだが、それはとても不思議な終わり方だ・・・。不思議なのに奇妙に納得してしまうような、本当に夢の中のような感覚だった。