海走る花風を飛ぶ魚夏来る

 
  吟遊投句作品。「海を走る花・・」が上記のように直った。海を走る花とは、西表島の海に生える草「ウミショウブ」のこと。夏のある日、海中に生える草から白い可憐な花が浮かび上がり、海面を走り出すという。走るのは雄花で、開くと水を弾いて浮きかつ吹き倒されないよう巧妙に設計されており、雌花まで花粉を運ぶ仕組みである。大潮の日の数時間にしか見られないという。実際に見たわけではなく、テレビで紹介されていた。トビウオの旬でもある夏の爽やかな一シーン、見てみたいものだ。