案山子

影法師ひとまわりして案山子かな


  吟遊投句作品。畑に仕事をしに行ったら、近接する畑に案山子が立っていた。昔風のではなく、棒に青いつなぎと赤い野球帽をかぶせたもので、一見人に見えなくもなく、ぎょっとした。当然一日中そこに立っていて、影だけが朝から夕まででぐるりとその周りをまわった。