おと

雪の音さらさらきらりしんきらり


  今日もしづかな雪。次の歌は、私が短歌を、やがて俳句をつくるようになる原点のような一首。春の歌だが、「しんきらり」の凛とした響きは、静かな雪の夜にも通じる。


しんきらりと鬼は見たりし菜の花の間に蒼きにんげんの耳   河野裕子「ひるがほ」