蓮花は闇の迷路を内包す


  吟遊投句二句目。夏石先生ご推察の通り、世界俳句協会大会の際、不忍池で出来た句である。9月にブログで既発表(http://d.hatena.ne.jp/alzira/20070927)。確か、ルーマニアのヴァシーレ・モルドヴァンさんと蓮の話をして、その時浮かんだ句であった。
  私の故郷茨城県はレンコンの一大産地、常磐線沿いには蓮田がたくさんあり、季節になると「闇の迷路」が収穫されているのが見られる。あの穴は通気口で、水を湛えた水田でも蓮が生きられるのは地下茎に穴が通っているからである。
  この句は先生に推薦句としていただいた。「きよらかなものに内蔵される「闇」を発見するのはなかなかのもの」との嬉しいコメントも。


  同じ句を二回ブログに出すのも何なので、もう一つ。


いちめんの蓮わたしは蝶の夢である