鎮魂歌

千年を漁る人の大きな手
千の名を問えば千の答えくる
光りつつ綿毛つぎつぎ地に芽吹く
海凪げば家族同胞らの斉唱
遠かれど確かなる暁の光
鎮魂歌ひと息ごとに蝶になる
桜草かけがえのないひとの手に
父祖の地や夏の日に蝶かえりくる


昨年作った鎮魂歌に、少し改作を加えて。