桜木

桜木の一葉までも振り止まず


i can't stop shaking
the cherry tree
to the last one leaf


  近藤真「大人のための恋歌の授業」読了。書中に、寺山修二の「林檎の木ゆさぶりやまず逢いたいとき(花粉航海)」という句が紹介されていた。恋の果実に林檎を選んだところ、「逢いたいとき」というやや無骨な表現が、若々しさを感じさせる句である。青年の「うぉぉぉ!」という雄叫びが聞こえてきそう。今の私なら、揺さ振るのは桜にしてしまうだろう。今日は本歌取りで。
大人のための恋歌の授業: ?君?への想いを詩歌にのせて
  ところで、某大手ネットショップを利用すると自動的に送られてくるメルマガの件名に、「送料無料母の日のさくらんぼ」とあった。おほ、句になってるじゃないですか、と思わず微笑。