うた恋い。
おともなくこひぞつもりて決壊す
love lies on my heart
silently
then suddenly burst
いよいよ雪。今日は大分積もった。
コミック「うた恋い。-超訳百人一首」が人気らしく、アニメにもなっているとのこと。ここは未読という訳にいかないので、大人買いしてこの連休に読んだ。とても面白かった。定家も六歌仙も清少納言も、今風にキャラクタライズされているため、「ああ、こんな人だったんだ」と理解しやすく、和歌の出来たシチュエーションにも共感出来る。そうなると、古語として学ぶよりするすると和歌も覚えられてしまう。百人一首で暗唱できるのは、せいぜい二首くらいだったのだが、これのおかげで大分増えた。四十過ぎとしては驚異的なことである。
このようなもので和歌を学べる今の若い人が羨ましい。きっと、「私は誰某が好き」という感じで覚えたりするのだろう。私は小野小町が気に入った。今までの小町のイメージとは少し違い、在原業平、文屋康秀の二人とともに、ちょっとドリカムっぽく描かれているのが面白い。
今日は、この歌の本歌取りで。
筑波嶺のみねより落つるみなの川恋ぞつもりてふちとなりぬる 陽成院