時差
時差の彼方に置いてきた影法師
leaveing my shadow at
far away
across the time difference
時差ぼけの抜けてゆくのも寂しかり
今日、時差ぼけが抜けた。昨日までは夜2時間ごとに目が覚めて、その度に自分がどこにいるのか一瞬わからなかった。夢うつつの状態でベッドの横に掛けてあるポスターを見て、ああ自分のうちにいるのか、と納得する。もともと寝起きの悪いほうだが、身支度して出勤可能なギリギリの時刻に起きるのに目覚まし時計が一つ余計に必要だった。今日はようやく変な目覚めなしに眠り続け、目覚まし時計より早く目覚めた。いつものリズムに戻ったのである。
時差ぼけ状態のときは、自分の一部はイタリアに残っているようだった。それがなくなったのは、体は楽になったけれど、完全に現実に戻ったのが少々寂しくもある。
夢のかけらの一枚、ヴォルテッラの住宅街の塀。宮崎駿のアニメの世界のような佇まい。