なきがらはゆりかごとなり星の海


the corpse becomes
a cradle
in the star ocean


  一昨日の日記に紹介した新書なかなか面白かった。また、永美ハルオさんのイラストが、ブルーバックス育ちの私には懐かしくも嬉しかった。本によれば、原始宇宙には水素とヘリウムしかなかった。星の中で核融合反応により様々な元素が出来て、それが一生を終えて爆発するとき宇宙に放出され、そこからまた恒星が誕生して・・・というのが繰り返されて、今の地球のように様々な物質があるのだという。
  ベテルギウス超新星爆発はいつ起こっても不思議ではない状態だが、それが今年起こるかも、というのはあくまで「かも」ということで、「爆発しないとは断言できない」位のことらしい。なお、ベテルギウスの話は枕で、大部分は最新の宇宙論とそれに至る悲喜こもごものドラマの話である。
  宇宙はとてつもなく広く、想像を絶する世界なのに、その中の小さな小さな地球から、観測によって宇宙全体のことがわかりつつあるのが凄い。それもみな、数々の天才たち、そしてその天才を生み出す無数の小さな歩みの積み重ねのおかげなのである。