2012-01-01から1年間の記事一覧

アカシア

月面にあをきアカシアの風が吹き the wind blow on the moon's surface frageant with green acacia アカシア満開。街中が、みずみずしく爽やかないい香り。こんなに素晴らしい香りなのに、あまり話題にならないのは、花が地味だからだろうか。初夏らしい、…

驟雨

思慕不意に驟雨のごとく降るごとく loves come back to me suddenly like a rainshower 先週後半から天気が不安定。2キロほど離れた場所で降っていても、今立っている場所では降っていないことがある。

夏の野

夏の野は花に満ち君だけゐない the summer field is filled with flowers without you とりあえず超多忙シーズン終了。今日は近所を散策。夏の花が咲き乱れている。いつの間にか季節は夏である。

飛行機雲

空を裂く飛行機雲の解れゆく a jet stream cuts the sky then its tale are getting loose 千歳が程近いので、飛行機がよく上空を通る。ピーカンの日には飛行機雲が爽やか。 今日は久しぶりの恵みの雨!朝早くはピーカンだったが、すぐ曇りになり、ぱらぱら…

葉切蟻

高すぎる空わたくしと葉切蟻 the sky are too high for us a leafcutter ant and me 「ハキリアリ」読了。これは面白かった。蟻やシロアリなどの社会性昆虫はすべからく驚異的だが、わけても熱帯生息のハキリアリは極めつけである。樹木の葉を「収穫」して堆…

夢の下層に現れゐたるあの街の名 the name of the city appeared in the depth of dream 流石に肉体的疲労が蓄積して、爆睡の一日。ピーカンの好天なのに外出もまとまった家事もせず、というのは後ろめたいのだが、疲れからくる耳鳴りもひどいし、休息の必要…

夏野

夏野にて君の片鱗に触れたり i felt a fragment of you at the summer field 今日は花冷え、北海道のこの時期はリラ冷えと呼称する。 風に散る花橘を袖に受けて君が御跡と思ひつるかも 万葉集 久しぶりに「桜の園」をぱらぱら。書中引用のこの歌の本歌取り。…

優しさとはいずれの花よ春終わる which is a flower of tenderness spring will be over soon 5月は多忙な季節なので、いつも気がつくと終わりかけている。ひと息着いて見回すともうまわりは夏。過去の花写真コレクションから。これは北海道でも見られるチコ…

日蝕

空翔る蝕の日の影のごとしも like the shadow crossing the sky at the day of solar eclipse 二十一日の日蝕、北海道は残念ながら部分蝕だったが、蝕の間ずっとピーカン。蝕を見るだけでなく、蝕とともに日差しが弱ったり、再びまばゆく明るくなったりと光…

桜木

桜木の一葉までも振り止まず i can't stop shaking the cherry tree to the last one leaf 近藤真「大人のための恋歌の授業」読了。書中に、寺山修二の「林檎の木ゆさぶりやまず逢いたいとき(花粉航海)」という句が紹介されていた。恋の果実に林檎を選んだ…

赤い月

音もなく満ちくるものよ月赤し the tide is coming in soundlessly under the red full-moon ミルトスさんの日記の赤い月から。ゆれる満月の下には静かな海が。

荒ぶれどふいに逢ひたし凪の刻 i stormed, but suddenly miss you like a calm of wind 連休後半は嵐。今日も風が強く、雨が降ってきたと思ったら雷が。近くの公園に、雨の桜を撮りに行ったが、ゴロゴロ来たのであわてて戻る。

スーパームーン

月接近月浴びすぎて光りだす bathing moonlight too much i began to glow under the super-moon 今日はスーパームーン。月接近と満月が重なり、いつもより月が大きく、明るく見えるとのこと。雨雲はすっかり晴れて綺麗な満月だが、大きいかなあ、いわれてみ…

葡萄

葡萄粒無傷のままに仕舞ひけり keeping green grapes into the depth while they have been unhurt 今日から五月。河沿いの柳も少し芽吹いてきた。まだ初夏と言う感じではないけれど。

春暁

春暁に君の夢を見てしまへり i dreamed of you at the daybreak of spring 少しアップを空けてしまった。まだ夜寒いが、ようやく暖かくなってきた。夢見が激しくなる季節でもある。 時実新子「愛のうた 恋のうた 新子がよむ百人一首」を読了。この中で、紫式…

春の闇

痛みもて痛みを忘る春の闇 concealing my sorrow behind the pain in the spring darkness やっと少し暖かくなってきたが、なかなかスカッと晴れない。昨日も今日も雨。霧で見通しの悪い夜である。そのせいか、今週前半は珍しく風邪を引いた。

雪原

雪原にひとりとなりて春を待つ standing alone again on the snowfield and waiting spring 今年はどうしちゃったんだろう。先週の水曜は吹雪き、今日も降雪。春が来ない。

鳥も君も旅立ってゆく春小雪 not only birds but you are going to leave here under the light spring snow 人の旅立ちに合わせるように、鳥の渡りが始まった。 おなじモチーフで、短歌も。こちらは以前作ったもの。 鳥たちの旅立ちのこゑ空に満ちひとり地…

春の別れ

湯に浸す別れを言ひて来し体 i soaked my body containing the sorrow of parting into the bathwater 先週は、異動や退職で旅立ってゆく人を見送り、何人もの人と別れの挨拶をした。

野蛮人

野蛮なる雪月花の三姉妹 all of three sisters Snowwhite, Luna and Flora are so violent 先日美容院で読んだ雑誌に、ある書評本を紹介している記事があり、面白そうだった。後で買ってみようと思ったが、ヘアカットの最中とてメモも取れない。その時はタイ…

沈丁花

沈丁花別れの春に匂い立つ daphne blossoms give off fragrance of sorrow in the season of parting 3月下旬の一時、身に纏う香りを、和の香水ブランドFLORAL 4SEASONSの「jinchoge」に変える。故郷では早春を告げる香りだが、北海道にはない花なので、香り…

吹雪

呼び寄せてしまった嵐吹き止まぬ snowstorm i've drawn here doesn't stop blowing 昨夜は真冬並の寒気が上空に来て、一晩中吹雪いた。なごり雪なんてかわいいものではない、真冬に戻ったかのような吹雪であった。

マタドール

頭を揚げよマタドール恋潰えても keep your head up! Matador even if the love has gone 凹んでいる時はあざといくらい“アガる”曲をカーステでガンガンかける。リップスライムや、ドラマ「SP」のサウンドトラックなどが最適。「SP]のテーマ曲はスペイ…

なごり雪 弐

なごり雪に背中を押されてをりぬ春 spring wind containing snowflakes the last remains of winter is pushing my back 日に日に春の気配。だがまだ寒い。

なごり雪

立ち止まりまた歩き出すなごり雪 i stop, then start to walk again in the snowfall last remains of winter 今日は晴れたり吹雪いたり。冬と春との鬩ぎあいの一日。

弥生月 弐

弥生月ひと恋ひをれば水匂ふ feeling moist in the air when think of you under the moon of March 所要で関東へとんぼ帰りで行ってきた。小春日和を期待して行ったのに寒かった。ダウンにマフラーの北海道スタイルで正解。 北海道に帰ってくると、暖かさを…

鎮魂歌

千年を漁る人の大きな手 千の名を問えば千の答えくる 光りつつ綿毛つぎつぎ地に芽吹く 海凪げば家族同胞らの斉唱 遠かれど確かなる暁の光 鎮魂歌ひと息ごとに蝶になる 桜草かけがえのないひとの手に 父祖の地や夏の日に蝶かえりくる 昨年作った鎮魂歌に、少…

東日本震災忌

3月11日午後2時46分を刻む 今年も 先ほど、この時刻が報じられた。もう一年経ってしまったのだ。実家が、東北より軽いながら被災し、ライフライン復旧までのひと月ほどの間だいぶ心配したことが思い出される。去年の日記を見ると、水道や宅配は二週間で復旧…

牡丹雪

牡丹雪 女おろかもののまわりに snow is falling in large flakes around a stupid woman like petals of peony 春が近づくにつれて、雪の粒も大きくなってくる。降る量も少ない。

ざらめ雪

ざらめ雪 女おろかものが踏みゆく a stupid woman walking on the granular snow road iced like a lump of sugar ここ数日気温が上がって、急速に雪が解けてきている。雪がざらめになり、歩きにくい。